博多どんたくアンデス村祭音楽隊
”PROYECCION PHAXSI”


那珂川を渡るアンデス村祭音楽隊

博多どんたくアンデス村祭音楽隊”PROYECCION PHAXSI”
日 時平成15年 5月 4日(日)19時 8分パレードスタート
場 所
福岡市中央区明治通り
「中州」→「天神」
参加者
SAMAY
竹若、ゆみか、りょう、成相、山内、重森
曲 目 チュントゥンキ(T,U)、タリクーナ、チキーラ・タカコメーニャ
写 真RIE

杉山楽器のゆうちゃんから「どんたくパレードに出ましょう」という話を聞いたのは、 たしか昨年の夏頃だったと思います。大勢で笛と太鼓を演奏して練り歩く「アウトクトナ」 というスタイルは、ボリビアの地方の町では古くから行われている演奏形態なのですが、 ラ・パスに住んでいる我等がキャプテン杉山は、この伝統的な「アウトクトナ」を調査・研究し、 芸術として表現する音楽集団「グルーポ・パクシ・カナ」のリーダーでありまして、 現地の多くのミュージシャンを統率して演奏しているのであります。 今回、このキャプテン杉山に指導していただいて、博多どんたくで「アウトクトナ」を やろうじゃないか、という企画なのでした。

当初は「タルカ」や「モセーニョ」などという本格的な楽器を使う案もあったようですし、 ボンボも通常我々が演奏に使っているベニヤ製のものは使わず、木をくり貫いて作った「コルテッサ」 と呼ばれるボンボに限定するという案もあり、さらに、ポンチョはアウトクトナの演奏が盛んな 「ワイルル」という地方の織りのものに統一しようとか、非常に拘りの本格志向の計画であったようですが、 本番が近づくにつれて、現実的に実現可能なもので妥協せざるを得なくなっていくのはよくあることで、 最終的には、サンポーニャを使ったシクリアーダで行こうということになり、 ボンボや衣装も通常使用しているもので構わないなど、制限が緩和されました。 そして、今年になって早々に4曲の演奏曲が決まり、出場希望者に配布されました。

音楽隊の指揮をとる杉山キャプテンとゆうちゃん
この日のために東京から来ていただいた”KENTA90”さん(写真中央)
音楽隊の先頭を飾る”踊り隊”
アンデス各地の民族衣装を着飾った踊り隊

今年の3月頃から、ゆうちゃんが福岡県内の各地方を回り、出場者への説明や 演奏指導を熱心に実施してくれました。 私達のSAMAYにも2〜3度来てくれて、グルーポ・アマドナスも一緒に 演奏の指導を受けさせてもらいました。 おかげで、早くから練習することが出来て、余裕で本番を迎えることが出来ました。 ゆうちゃんの地道な努力には、ただただ感謝の一言です。 そして、5月に入ると、キャプテン杉山が帰国、KENTA90さんとShigeさんが九州入り するなど、雰囲気は絶好調に盛り上がっていきました。

パレード直前。公園での練習風景

「博多どんたく」は車で行けるだろうか?。一週間くらい前から、当日どうやって博多に行くか 悩みました。「博多どんたく」は日本でもかなり大きな祭の一つだから、天神から中州の地帯は 当日車で通るのは難しいだろう、ましてや駐車場など無いだろう。打ち上げもあることだし、 公共交通機関で行ってはどうだろうか、しかし、JRでは大きなボンボが迷惑になるだろうし、 乗客「すし詰め」の状態では潰されてしまうかも知れない。高速バスは荷物室が有るので良いかも しれないが、しかしバスも自動車だから渋滞したら動けないだろう。

ゆうちゃんと四辻さんに尋ねてみると「車で行けるっちゃないですか?」というケロッとした 返事が返ってきたので、勇気を出して車で行くことにした。いざ行ってみると、本当に難なく 行けました。面白いもので、岩田屋から中州方面は夜店も出て多くの人でごった返しているのに 西の親不孝通りのあたりは閑散としていて、駐車場も空いていました。用心して少し早くから 出発したのですが、普通の日と変わらない時間で着いてしまいました。

何やらおどける「ゆうちゃん」と最近貫禄が付いてきた「副島さん」
我等が「キャプテン杉山」
大分から駆けつけた「姫」と「若」
何やら濃〜い話が展開中のSAMAY&キャプテン杉山
グルーポ・アマドナスの皆さん
大阪から、東京経由で駆けつけてくれた「Shigeさん」(写真右)

アクロスの裏の天神中央公園が集合場所になっていました。 アクロスは建物を公園側から見ると草木の生えたピラミッドのようになっていて なかなか面白い眺めでした。集合時間の3時に私達が公園の ど真ん中の芝生に着くと、ちょうど竹若さんたちも着いたところでした。 間もなくゆうちゃんたちが来て、あとは知った顔、知らない顔が続々と集まってきました。 4時前くらいから公園の隣の場所に移って、パレードの練習をしました。

通常は5人が横一列に並んで行進するのですが、リーダーの合図で、一人ずつの縦一列に なって、蛇のようにジグザグに蛇行しながら歩くという面白い行進の仕方を習いました。 実際には、このような行進形態には色々種類があって、もっと複雑で巧妙なもの が多いというキャプテンの説明でしたが、今回は一番簡単なこの形式をひとつ習いました。

定刻どおり午後7時過ぎに我々のパレードはスタートしました。電気仕掛けの鳴り物・光り物 が多い中、我々のパレードは正真正銘の「生演奏」でした。沿道のお客さんたちには聞こえる のだろうか?、本物とはいえ地味目の服装は、貧相に見えないだろうか?。いろんな不安を 抱えてのスタートでした。しかしスタートしたら、とにかく無我夢中で吹き、叩きました。 ふと我に返って「聞こえているのだろうか?」と不安がよぎった瞬間、なんと、沿道の観客から我々の演奏に あわせて手拍子が打たれているではありませんか!!。祭の雑踏の中、「生」の演奏に 手拍子が打たれているのです!!。アウトクトナに魅せられたキャプテンの気持ちが少しわかったような 気がしました。フォルクローレという音楽は想像以上に偉大な音楽なのかも知れません。


ブラジル料理店「ショーペリア」での打ち上げ
パレードの先頭を歩いた「安福さん」と「四辻」さん
SISAYのシンジさんとともに演奏して、盛り上がりました。

打ち上げは親不孝通りのブラジル料理店「ショーペリア」で行われました。 ここはSISAYのシンジさんが、時々アルバイトで演奏していると聞いていましたが、 ちょうど私達が入ったときにも、シンジさんがいて演奏していました。 どんたくから流れてきた我々は45名、殆ど「貸切」の状態だったので、シンジさんは 私達と一緒に演奏してくれました。 「ボリビアニータ」、「砂の城」、「(歌版)コンドルは飛んでいく」などSAMAYの レパートリーもしっかり演奏しました。 そして圧巻は、もう一度、皆でどんたく出場曲を演奏しました。いつまでもいつまでも 繰り返し演奏しました。

早くも「来年もまた出場しよう」という声が上がっているようです。 こんなに楽しいことなら、どんなことがあっても、ぜひまた来年も参加させて貰いたいものです。 どうかまた、来年も博多どんたくで皆さんの元気なお顔がみられますよう、心からお祈り いたしております。