フローレス・デュオ「チャリティーコンサート」


フローレス・デュオ「チャリティーコンサート」にて、SAMAYの演奏

フローレス・デュオ「チャリティーコンサート」
日 時平成16年 5月29日(土)
場 所
北九州市門司区
特別養護老人ホーム
「松和園」
出演者
SAMAY
なかはら、ゆみか、重森、山内、市川、白石、成相
曲 目
SAMAY
素焼きの瓶、砂の城、レイナ・イ・セニョーラ、プリマベーラ
ルミ・ルナ、エスペランサス、花祭り(アンコール合同)

ペルー出身で、大坂を拠点に音楽活動を繰り広げている兄弟デュオ 「フローレス・デュオ」のチャリティーコンサートが、北九州市門司区の特別養護老人ホーム 「松和園」で開催され、私達SAMAYは、光栄にもその前座として演奏させていただきました。 「フローレス・デュオ」は、フォルクローレファンにはお馴染みの グループ「プカソンコ」のメンバーで、九州でも幾度か公演されたことがあるそうですが、 最近、兄弟二人で独立され「フローレス・デュオ」として活動を始められました。 今回のチャリティーコンサートは、彼らの祖国ペルーに、障害孤児の施設や、学校を 作る為の支援活動の一環として開催されたものであります。

特別養護老人ホーム「松和園」は、北九州市門司区の市街地から外れ、山々を背景に望む通称「裏門司」の静かな環境にあって、 今年5月で改修開園一周年を迎えたとても綺麗な老人ホームです。建物の設計には、ギャラリーアンデスの 社長さんが関与され、なんと全ての建材をメキシコから輸入されたと言う、こだわりの贅を尽くした「由緒正しいスペイン建築」 なのです。この建物や庭を見るだけでも、少なからず心躍る楽しみなのであります。

我々SAMAYは今年4月に、杉山楽器の中山さんのご紹介で、小倉北区田町のギャラリーアンデスで演奏をさせて貰ったのですが、 今回の出演依頼は、そのときにギャラリーアンデスの社長さんから頂きました。 今回もまた、会場にお越し頂いたお客様全員に、ギャラリーアンデス特製のメキシコ料理「タコス」が振舞われ、 ピリッと辛くて美味しい南米の味に、お客様方は思い思いに舌鼓を打っておられました。

門司の山々にスペイン建築が映える
のんびりと過ごしたい本館一階テラス

我々SAMAYは、松和園に午後2時頃到着しました。 駐車場からレンガ造りの門を入ると、すぐにそこは広々としたスペイン風の庭 になっていて、青々とした芝生に赤い煉瓦の塀や歩道が綺麗に映えて、あちこちの花壇には、色とりどりの 草花が沢山植えられていました。そして中央の花壇にはレトロなデザインの噴水も有って、 この庭の雰囲気をさらに格調高いものにしていました。

フローレス・デュオのリハーサル風景
コンサートの準備がすっかり整ったお庭

時々小雨のぱらつく、野外コンサートとしては、ちょっときわどい天気でしたが、 この綺麗な庭には、既に沢山の椅子やキャンドルランプが並べられ、音響機器が配置されて、 コンサートの準備がすっかり整っていました。ステージは庭の端っこの東屋の横に設定されていて、 この東屋が出演者の控え室となっていました。東屋と言ってもエアコン完備のリビングルームやキッチン、トイレを 備えたなかなか快適な作りで、接待をしてくださるスタッフの方までおられて、お茶やお菓子などを出していただき、 すっかりくつろぐことが出来て、とても居心地の良い所でした。

ステージから庭を挟んで向かい側に松和園の本館が建っていて、一階のフロアは庭から延長のテラスとなっていて、 広いテラスのあちこちにスペイン風のテーブルや椅子が並べられ、涼風の吹き抜ける居心地の良い空間になっていました。 二階のフロアが入居者の居室になっているようで、リハーサルの時から、おじいさんやおばあさんが 窓からこちらを見ておられて、時々手を振ったり、微笑んだり、音楽に合わせて手拍子を打ったりしておられました。

我々がリハーサルを始めて暫くすると、ヘススとフレディのフローレス・デュオが到着しました。 お二人は時々、演奏している私達の方に嬉しそうに目をやりながら、園の方々や主催者の方々と丁寧にご挨拶されていましたが、 その後我々の所に来て、合同で演奏する予定になっている「花祭り」の打ち合わせ及びリハーサルをされました。 プカソンコとして、大坂でフォルクローレ教室をされているだけあって、短い時間でしたが、 為になるアドバイスを沢山いただきました。 打ち合わせが一段落すると、フローレス・デュオのリハーサルが始まりました。 さすがはプロの演奏家です。ミキサーの方へ細かく厳しい注文が連発していました。 後でミキサーの方が「あんなに耳のいい人は初めてだ。大変だが、やりがいがある」と感心しておられました。

SAMAYのステージ

コンサートは、夕方から始まりました。 お客様は、園の入居者の方々がメインと思っていましたが、会場にお見えになった方々は、園の経営の関係の方々や、 入居者の家族の方々、フォルクローレファンの方々、ギャラリー・アンデスの関係の方々など、 外部からお越しいただいた方々が殆どでした。 入居されているおじいさんやおばあさんは、二階の各居室の窓から、介護職員の方々と一緒に見てくださっていました。 最初に理事長さんからご挨拶があり、続いてギャラリー・アンデスの社長さんから、このコンサートの目的や経緯の説明、 出演者の紹介などがありました。

フローレス・デュオとSAMAYの合同演奏で「花祭り」

 夕方とはいえ、日没前で周囲はまだ明るい時刻でしたが、早速、我々SAMAYの演奏が始まりました。 自分達の演奏が本職のPAの良質な音色にアレンジされて、スペイン風の広い庭や本館の建物にこだまして行くのは、 なかなか気持ちの良いものでした。しかし約45分間のステージはあっと言う間で、その後、 お客様のお目当ての「フローレス・デュオ」が登場する頃には、あたりはすっかり日が暮れて、 無数のキャンドルランプに火が灯され、とても良い雰囲気になってきました。 そしてさすがはプロですね、この雰囲気を逃さず「見上げてごらん夜の星を」を客席と一体になって歌うなど、 心憎いほどムードのある演出に工夫を凝らしておられました。 アンコールでは、フローレス・デュオとSAMAYの合同演奏で「花祭り」を演奏しましたが、 フローレス・デュオの絶妙なリードによって、客席全体を巻き込んでの大合唱となりました。 このようなサービス精神旺盛なステージに、お客様も心から楽しまれたようでした。 心配していた雨もなんとか降らずにいてくれて、素晴らしいコンサートは大盛況のうちに終了しました。

コンサートを終えて、記念撮影

コンサートが終わって暫くの間は、場内はコンサートの余韻につつまれて、 お客様方の嬉々とした話し声でざわめいていました。 ギャラリー・アンデスのタコスのお店や、フローレス・デュオの楽器・CD・民芸品のお店が 開いていましたので、それらの店を眺めて回る人達も沢山おられました。 白石君は楽器のお店で良いケーナを見つけて購入しました。 その後私達は、エアコンの良く効いた控え室でギャラリー・アンデスのタコスをいただきました。 そしてフローレス・デュオのお二人と記念写真を撮らせていただきました。 フレディさんのベストが、慌てて着たので、裏返しになっているのを見て、ヘススさんが大笑いしました。 一仕事終えた充実感もあって、いつまでも談笑してくつろいでいたい、そんな居心地の良い雰囲気でした。

今回、私達はフローレス・デュオの前座をさせていただいて、本当に色々な事を学ばせていただきました。 それは、フローレス・デュオが演奏のみならず、お客様やスタッフ、共演者への気配りについても最高の お手本を見せてくれたからです。 このような素晴らしい機会を作っていただいたギャラリー・アンデスの社長さんに心から御礼申し上げます。 また何かお手伝いできることが有りましたら、お声をかけていただきますよう、宜しくお願いします。